海食洞窟の天井が崩落してできる天窓洞といえば堂ケ島や龍宮窟が有名だ。その二つに劣らない伊豆最大級のものが、実は南伊豆町手石にある。弥陀山の二穴(ふたあな)と呼ばれる陥没がそれだ。

 先日、光る仏像が見える海食洞・阿弥陀窟に入った際に併せて外から見学した。航空写真で改めて見て、大きな開口部に驚いた。

 一帯は信仰の対象で、周囲には大相撲の立行司・初代式守伊之助の墓や巡礼の石塔が多く残る。ところが現在、参道は荒れ放題だ。近所の人からは「整備したい」という声が聞かれる。

 周囲は国立公園で阿弥陀窟は国指定史跡・名勝・天然記念物でもある。貴重な史跡がこのままでは朽ち果てかねない。(航)