火山の上に火山が重なって出来た地質の複雑さとは、伊豆の風景が変化に富む所以(ゆえん)であろう―と川端康成は「伊豆序説」の中で述べている。短い言葉で半島の成り立ちを的確に捉えており、今も伊豆半島ジオパークの資料によく引用される。

 川端をはじめ伊豆には多くの文豪が訪れ、風土を言葉で切り取ってきた。それらを改めて検証しようと10日、「ジオ文豪カフェ」が清水町で初めて開かれる。今回は川端と三島由紀夫をテーマに、ジオの研究者や書店主が意見を交わす。

 ジオがどう人を引きつけてきたか、文豪の目にどう映ったかを解き明かす試みだ。今後、与謝野晶子や吉本ばななら、他の作家でもやってほしい。(航)