若い人が外へ出て戻ってこない。道路ができれば通勤圏も広がる。地域としては全面的にバックアップしていく―。伊豆縦貫自動車道の河津インターチェンジが開設される河津町大鍋区の平川清志区長が先日、要望活動で下田土木事務所を訪ね、道路整備への期待感を示した

 ▼道路は産業振興をはじめ、救急搬送、災害時の救命救援など、さまざまな役割がある。特に少子高齢化が著しく、道路事情の悪い伊豆南部にとっては切実な問題だ

 ▼大規模災害時に伊豆地域の救命救援ルートを確保する道路啓開[けいかい]計画によると、まず東名・新東名から下田に至る南北軸の道路を優先し、救命救援ルートを確保したところから南北軸と沿岸部をつなぐ道路、沿岸域の順に実施することになっている

 ▼ところが、南北軸の伊豆縦貫道と沿岸部をつなぐアクセス道路が心もとない。東海岸、西海岸とも縦貫道へのアクセス道路は数えるほどしかなく、南海トラフ地震では大津波で多くの地域の孤立化が予想される

 ▼そんなアクセス道路の一つとして、河津町縄地と下田市落合を結ぶ県道河津下田線の新設工事が進んでいるが、全線開通の見通しは立っていない。伊豆縦貫道と併せ、アクセス道路整備が急がれる。