熱海市で28日夕、熱海国際映画祭が開幕した。伊豆半島ジオパークのユネスコ世界認定に続く国際的イベントが熱海、伊豆の注目度アップにつながることを期待したい

 ▼世界三大映画祭と言えばカンヌ、ベルリン、ベネチア。他には米国アカデミー賞が映画界最高の栄誉として知られる。カンヌでは今年、是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞のパルムドールに輝いたのが記憶に新しい。過去には黒沢明監督の「影武者」、今村昌平監督の「楢山節考」「うなぎ」がその栄に浴している

 ▼映画祭の各賞受賞が作品と製作者、出演者の人気と注目度を一気に上げ、その後の興行とソフト販売の成績を押し上げることは言うまでもない

 ▼熱海国際映画祭には世界89の国と地域から計1508本の未公開作品の応募があった。多くは無名の映画人の作品だが、事前審査で選抜されたコンペ部門36本を含む計約80本が市内8会場で上映される。7月1日の最終日には同部門からグランプリ1作品が決まる

 ▼「熱海国際映画祭グランプリ受賞作品」。予告編や本編クレジットにそう記された映画が国内外で人々の感動を呼び、製作者や出演者がスターダムに駆け上がる。市民がそんな夢を共有できればと願う。