長崎、熊本両県の12資産から成る「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が決まった。決定を受けにぎわう光景がテレビで放映され、地域の人からにぎわいに期待する声が上がっていた

 ▼20年ほど前、取材先で会う中央紙の記者に天草地方出身の人がいた。天草での生活は豊かではなかったこと、退職後は故郷に帰って暮らすつもりでいることなどを語ってくれた。その人の口調から天草に対する強い愛情を感じた

 ▼2015年に登録された韮山反射炉は、入場者が前年度の10万7千人から72万6千人に急増したが、17年は28万4千人だった

 ▼世界遺産になったことだけで注目され続けることはないが、住民の気持ちを高める大きな力になる。身近にある世界遺産について学び、誇りを持って発信していけば、素晴らしい郷土を創造できるはずだ

 ▼伊豆半島は今年、世界ジオパークに認定された。伊豆半島の住民にとって大きな喜びだが、永遠に認証が保証されたわけではない。期間は22年までの4年間で、21年に再認定に向けた審査がある。伊豆ジオパークを誇れるものとして未来に伝えるためには住民と行政が力を合わせて自然を守っていくことが求められる。