駿河湾フェリー連絡会をフェリー船上で開催する―という県からの報道発表を受け、正直「パフォーマンス要素が強いな」という印象を持った。しかし、清水港から土肥港へ向かう船上で17日に開かれた連絡会は内容が濃かった

 ▼これまで存続を要望した団体の代表者らが、フェリーの需要喚起や誘客拡大に向け、すでに実施している取り組みや必要と考える事業について土屋優行副知事と意見交換した。「船内で駿河湾をPRするビデオを上映できないか」など乗船して感じた意見も出た

 ▼県は9月までに存続の結論をまとめるとしているが、運航会社が撤退を発表した主要因が事業の赤字ということを考えると、存続には利用者増加が不可欠だ。「年間、どれだけの利用が必要か」という質問に、県担当者は「燃料費により異なるが、最も利用が多かった2014年度の23万人は、現在の燃料費なら黒字」と答えた

 ▼この手の会議で毎回出る「伊豆は一つではなく、一つ一つ」という課題も出た。確かに駿河湾フェリー撤退の話題も、西海岸と東海岸で温度差があるように感じる。しかし、事業撤退が決まれば東海岸への影響も少なくない

 ▼今こそ「伊豆は一つ」「静岡は一つ」の意識が求められる。