下田市の鍋田浜海水浴場で今夏の初泳ぎをした。キリッと冷たい感覚が全身を走り、一気に爽快感が押し寄せた。「これだ、これが海だ!」。海のない埼玉県で育つとこうした体験に心が弾む。

 だが、残念なこともあった。海中に潜った瞬間、視界に入ってきたのは空き缶やペットボトルなどのごみだ。夏場の海を一番の売りにする観光地がこれでは台なしだ。少し感動が薄れた。

 伊豆半島が世界ジオパーク認定を受けたこともあり、今夏から遊泳客も増えるだろう。うれしいことだが、予想されるごみ問題などの対策をしっかり取る必要がある。薄れた感動や不快な体験を記憶から消すのは難しい。一市民としてもよく考えてみたい。(穂)