伊東市十足の池田20世紀美術館で写真展「壁―ヒミツノアリカ」を開催中の写真家六田知弘さんに思い出深い1枚を尋ねた。51点の中から選んだのはミャンマーで撮影した菩薩の写真だった。

 「パッと懐中電灯で壁を照らしたら、30年以上探していた姿がそこにあった」―何千とある寺院から探しだし、今年2月に撮影に成功したという。菩薩の姿がより神々しく見えた。

 スマートフォンやデジタルカメラの普及で写真や動画撮影が手軽になった。写真や動画を見返すと、撮影した時の気持ちや記憶が鮮やかによみがえる。筆者の1枚は初めて自分のカメラで友人を撮った写真だ。シャッターを切った高揚感は今も忘れがたい。(祥)