本社主催の「第42回オール伊豆少年野球学童部大会」は1日、中郷ファイターズ(三島市)の優勝で幕を閉じた。表面的には荒天で1日順延したにすぎないが、経験のない“逆走台風”接近の中、多くの人の献身的な努力により開催できた大会であった

 ▼台風12号は、連日の猛暑で大会での熱中症を心配していた25日、関東地方の南方で発生した。予報を見ると、28日から29日にかけ伊豆半島直撃もあり得る進路で、当初予定の大会初日、2日目への影響は必至だった。本社は27日、主管の伊東市野球連盟関係者と協議し順延した

 ▼初日となった29日早朝、伊東市はまだ雨模様だったが、台風一過の天候回復を祈り「1時間遅らせての開催」を決めた。開会式までの間、各会場では雨で水たまりができたグラウンドの整備が、同連盟や地元チームの関係者によって懸命に行われた。使用不能の一部会場は急きょ変更した

 ▼当初から1日だけ予備日を設けていたが、29日も流れたら、他大会の日程と重なるため、3日間の大会運営が困難になる。ぎりぎりの決断だった

 ▼午前9時15分、雨の上がった球場に整列した32チームの選手の笑顔に安堵[あんど]した。同時に、関係者の熱意と協力に感謝の気持ちがこみ上げてきた。