ヒット商品を生み出すには、ネーミングも大きな比重を占める。「フレッシュライフ」の商品名だった紳士用抗菌防臭靴下を「通勤快足」と改称したら、売り上げが10倍以上に伸びたのは有名な話

 ▼伊豆市の下山養魚場は、すりたての生ワサビが入ったもなかを「2kg18本」の名称で発売した。読み方はそのまま「ニキロジュウハッポン」。ワサビは2キロ入りの箱で出荷され、18本入りが最高級と評価されることから命名した

 ▼マスカルポーネ・チーズに生ワサビを合わせ、甘さ控えめのあんこを一緒に詰めた。先端の方が辛みが強い生ワサビを表現するため、もなかも先端のワサビの量を増やす“遊び心”も加えた。経営する「あまご茶屋」で直売するほか、ネットでも扱う

 ▼ワサビを使った食べ物では、河津町商工会の「河津わさびで泣かせ隊」が考案した「あんバタわさこ」が有名だ。こちらはワサビを練り込んだバターと粒あんを、拳大の丸いパンにサンドしている。認定店で販売し好評を得ている

 ▼「静岡水わさびの伝統栽培」が世界農業遺産に認定され、伊豆のワサビも注目を集めている。「2kg18本」は「あんバタわさこ」に追いつけるか。相乗効果で両方売れたらなお良い。