第100回全国高校野球選手権大会が開幕し、甲子園球場で連日熱戦が繰り広げられている。息詰まる投手戦あり、サヨナラゲームあり、史上初のタイブレークありと見どころいっぱいで目が離せない

 ▼静岡代表の常葉大菊川も県勢5年ぶりの初戦突破を果たした。伝統のフルスイングに、監督が攻撃のサインを出さない「ノーサイン野球」を加えた自由奔放なプレーで、島根代表の益田東に競り勝った

 ▼この時期、車で移動する時もラジオで高校野球中継を聞いている。先日の放送は、女性アナウンサーの担当だった。落ち着いた口調でプレーを追い的確な解説を加える中継ぶりは、男性アナウンサーと全く変わらなかった

 ▼驚かされたのがグラウンド整備が始まった時。「丁字形のトンボという道具を使って、係員がグラウンドの土をならしています」と紹介したのだ。トンボを知らない人も多いはずだが、野球を見慣れているとなかなかそこに気付かない。女性ならではの配慮だろう

 ▼高校野球に限らず、これからはこのような女性の視点がますます必要になってくる。2020年の東京五輪・パラリンピックのおもてなしにも、さらに多くの女性の声を反映させる必要があるのではないか。