小学生の頃、学校で「将来、何になりたい?」と尋ねられた時、「パイロット」と答えた。テレビドラマで知り、単に「カッコいい」と思ったからで、どうすればなれるか−など考えたこともなかった

 ▼「大工」や「板前・コック」「学校の先生」など現実的な回答もあった。親や身近な人の職業を見て抱いた「夢」なのだろう。情報が少ない半世紀前は、皆そんなだった。手のひらで何でも検索できるIT時代の子どもたちは、全く違う回答をするに違いない

 ▼伊東青年会議所は先週末、職業体験を通じ、子どもたちに働くことの意義や興味を持ってもらう作ることを目的にしたイベント「GOOD!職!」を開いた。地元企業など8団体が出展し、さまざまな体験を提供。本社も参加し、記者が実際に取材する様子を公開した

 ▼対象は小学生~高校生だが、来場者は幼児~小学校低学年児童と親がほとんどだった。主催者側の想定とずれがあったが、子どもたちが笑顔で取り組んだもの作り体験が、将来の職業選択に生きることを期待したい

 ▼本社ブースの隣には陸上自衛隊の軽装甲車、向かいには伊東署のパトカー。記者のカメラに興味を示す子どもは多かったが、乗り物の魅力にはかなわなかった。