議場の1階配置案は、是か非か―。下田市の新庁舎建設事業で、議場の位置を巡り市議会が反発し、12日の本会議で、特別委員会の見直しを求める調査報告を賛成多数で承認した

 ▼同事業は今月末までに基本設計、来年5月ごろまでに実施設計を策定する予定。市は「今さら大幅な設計変更は無理」との考え。このままだと来年3月、建設費を盛り込んだ予算案が否決される可能性がある

 ▼「建設費はできる限り安く」「議場は固定せず、汎用性の高いものに」「1階は市民が集える場所に」―。こうした市民や審議会の意見を踏まえ、市は3階建て庁舎の1階に期日前投票や確定申告など多目的に利用できる市民ホールと、閉会中に講演会や音楽会などに活用できる開放型議場を配置した

 ▼これに対し、議会は「議会機能は一度配置すると、変更が困難」として1階には「市民の利用頻度の高いゾーン配置」を求め、議場の目的外使用は「議会に関すること」と否定する

 ▼同市の新庁舎建設は10年越しの課題。現庁舎は津波浸水区域に建ち、手狭で老朽化が著しい。議会は昨年9月、新庁舎の建設地を決める条例案をいったん否決している。「もう、うんざり」―多くの市民の率直な感想ではないだろうか。