集中豪雨、猛暑、相次ぐ台風など、このところ異常気象が続いている。もはや「記録的な」という言葉も聞き慣れ、異常に対する感覚が麻痺しかかっているのではないだろうか

 ▼異常気象は、言うまでもなく地球温暖化の影響で、人類が豊かで快適な生活を追い求めてきた代償、いわば“人災”だ。18世紀半ばの産業革命以来、人間活動による化石燃料の使用や森林の伐採などにより、大気中の温室効果ガスの濃度が急激に増加した

 ▼この結果、南極と北極の氷が解け海面が上昇。南太平洋のツバルやキリバスなどは水没の危機に瀕している。農業や自然生態系への影響、水不足、病気や飢餓の拡大、乾燥化による森林火災の多発など、直接・間接さまざまなリスクが指摘されている

 ▼身近なところでも、海水温の上昇や黒潮の大蛇行による不漁、開花時期のずれによる花イベントへの影響などがある。天城山の荒廃もシカの食害だけが原因とはいえない

 ▼温暖化緩和のため誰でもできることがある。電気、ガス、マイカー使用の節制、ごみの減量、資源の再利用など、小さなことでも、みんなで取り組めば効果は大きい。持続可能な社会のため、一人一人が地球環境問題に関心を持ち続けることが大切だ。