会社員は定年後、自営業者は商売の第一線から退いた後、好きなことをして過ごしたいと願うのはある意味当然だろう。病気やけがと無縁だからこそ実現可能であり、健康的に生活できる期間「健康寿命」の延伸が大きく関わる

 ▼伊豆新聞伊東版に掲載された伊東市八幡野の介護付き有料老人ホームに住む小林貞彦さんは、95歳で現役のゴルファー。90台のスコアを維持し、年齢よりも少ない打数で回る「エイジシュート」は100回を超えるという

 ▼「上達には練習あるのみ」と、一番得意というパットの練習は欠かさない。40代の孫とプレーした感想も「まだまだへたくそ」と笑い飛ばす。「ゴルフをやっているから健康でいられる。今後も続けたい」と意気盛んだ

 ▼県が新しい人生の考え方として提案する「ふじのくに型人生区分」は、45歳まで青年、76歳までを壮年とし、喜寿の77歳以上から老年となる。小林さんでようやく「長寿」(88~99歳)、上には100歳以上の「百寿者」という区分がある

 ▼伊豆は疲れを癒やすだけでなく、体を動かすのにも最適な自然がある。生き生きと暮らす人の生の声を各市町が積極的に発信することでアピールし、年齢を問わず、移住者増へとつなげたい。