子どもの頃、夏の遊びといえば海水浴だった。学生時代にアルバイトしたホテルの宿泊客も、大半は海に出掛けた。海水浴は夏のレジャーの代表だったが、現在は人気が低迷している

 ▼先週、下田市が市内9海水浴場の入り込み客数を発表した。まとめによると客数は、全体で49万6100人で前年度に比べ15・8%減った。50万人を下回ったのは東日本大震災以来だという。外浦など3海水浴場は増えた。一方、客数が突出して多い白浜大浜は16・6%減ったため、全体を押し下げた

 ▼開設期間は前年度より延べ15日長かったものの、台風接近などによる遊泳禁止が延べ62日(39日増)あった。市の担当者は「海離れも一因として考えられる」と指摘する

 ▼一方、先に発表された熱海市3海水浴場は18万814人で14・3%減。長浜は若干増だが、サンビーチの落ち込みが響いた。伊東市5海水浴場は7万2217人で11・4%減だった。うち川奈は68・6%と大幅増で、市担当者は「砂に汚れない玉石の海岸が人気」と話す

 ▼各海水浴場は大型海上遊具を設置するなど、海離れに歯止めをかけようと努めている。筆者も海辺で生まれ育った者として、ぜひ多くの人に海の楽しさを知ってほしい。