奈良、平安時代の中央政権が治めた範囲は、前方後円墳が広がる範囲と、ほとんど変わらないそうだ。統治システムは異なるが奈良、平安期からさかのぼること300~400年前には既に広範囲で有力者らの結びつきがあった。その意味で、古墳時代は日本の国家ができる最初の起点となった時代といえる。

 役場にも近い函南町平井の丘陵地で、伊豆最大の前方後円墳(推定全長87メートル)が見つかった。瓢箪(ひょうたん)山古墳といい、筑波大などの研究チームが所在を突き止めた。

 県東部では「古い古墳は富士にある」というのが、研究者らの間で常識だったという。新たな大古墳の発見は伊豆半島の古代史を考える上でも、貴重な転機となりそうだ。(藤)