伊東市が市議会に報告した2017年度「まち・ひと・しごと創生事業」実績評価で、外国人観光客の宿泊者数は5万8928人にとどまった。目標の9万人を大きく下回り、前年度の8万4590人からも落ち込んだ

 ▼市は「中国人観光客の減少が影響した」とし、15年度は5万5千人だったが16年度は4万5千人、17年度は1万8千人になったと報告した。一方で欧州からの個人客は増え、旅行形態が変化している現状も指摘した

 ▼観光庁がまとめた17年の宿泊旅行統計調査で、外国人延べ宿泊者数は全国が前年比で14・8%の伸びを示す一方で、本県は4・4%の減少だった。47都道府県で減少したのは6県のみで、うち半数が愛知県を除く東海地区だ

 ▼本県の国籍別延べ外国人宿泊者数を見ると、中国人が64%を占めている。伊東市同様、団体中心の中国人の減少が外国人宿泊者数全体に大きく影響したとみられる

 ▼来遊客が団体から個人へと移行していることは、数年前から指摘されていた。県も市も対応が遅いと言わざるを得ない。個人客にどうPRし、来遊を促していくか。多くの個人客が見込まれる19年のラグビー・ワールドカップ、20年の東京五輪・パラリンピックは間近だ。