伊東市内の日帰り温泉施設に掲示されていたあるポスターが目に入った。「男性でも乳がんは発症します」「乳がん罹患[りかん]者数の約1%が男性です」などと書かれている。「どうか知ってください」の文字もある

 ▼男性の乳がん罹患率を初めて知り、驚いた。乳がん=(イコール)女性と、勝手に思い込んでしまっていたからだろう

 ▼国立がん研究センターがん情報サービスの一般向けサイトによると、2011年の女性の乳がん罹患数はがん全体の約20%を占める。30代から増加をはじめ、40代後半から50代前半でピークを迎え、その後は次第に減少する。男性は女性に比べて5~10歳程度、高い年齢層に発症するという

 ▼県内出身の漫画家・さくらももこさんやフリーアナウンサーの小林麻央さんら、乳がんで命を落とした有名人も多い。だが、早期発見で90%以上が治癒するといわれる。風呂で月に一度の自己診断(見る・触る・搾る)を−と、しあわせピンクバスプロジェクト事務局のポスターは訴える

 ▼10月は乳がんの早期発見・早期治療を啓発、促進する「ピンクリボン月間」。男性も乳がんを発症するということをしっかりと心に留めておきたい。「想定外」などと言ってはいられない。