交差する道路の車両用信号が赤色になるのを確認するとつい、横断歩道を渡る準備を始めてしまう。進行方向の信号が車両、歩行者用ともにすぐに青になると思い込んでいるからだ。しかし歩行者用は数秒たっても赤のまま。一瞬の戸惑いの後、歩車分離式の信号になったことを思いだし一人苦笑いする

 ▼熱海市街地の総合庁舎入口交差点の信号が先日、歩車分離式に変わった。周辺には市役所や郵便局、大型スーパー、コンビニエンスストアがあり、車両、歩行者ともに通行量が多い。歩行者の安全確保のため導入された

 ▼熱海新聞の事務所はこの交差点の一角にあるため、日々通行する。変更から10日余りたつが、気付かずに横断を始めてしまう歩行者を見掛け、ドキリとすることもある

 ▼歩車分離式は、歩行者の横断が車両で阻害されない、右左折の車両がスムーズに通行できる、といったメリットがある一方、思い込みによる見切り発進で事故につながるケースがあると言われる。信号や標識をきちんと確認することの大切さを実感する

 ▼道路状況は日々刻々と変わる。交通規制も周辺の環境の変化などに応じて、変更されることがある。慣れた道でも思い込みは厳禁―と、改めて心に刻みたい。