観光地の第一の条件は、美しい環境と景観だと思っている。しかし、海岸にごみが散乱し、道路の路肩や歩道には雑草が生い茂る。ホテルの廃虚も景観を台無しにしている

 ▼特に観光客に目に付く国道沿いの景観には気を配りたい。管理する県土木事務所は、業者に委託して随時除草しているというが、十分とはいえない。道路美化の里親制度(アダプトロード)もあるが、部分的な取り組みにとどまる

 ▼熱海市の錦ケ浦~曽我浦の国道沿いの断崖にある、ちょっとしゃれた遊歩道をご存知だろうか。足元に赤いレンガを張りつめ、ガス灯風の街灯がリゾート気分を盛り上げる。一部は国道より一段下げ、花壇で車道と仕切ってある

 ▼およそ30年前、ホテル・ニューアカオが県の許可を得て整備し、県に寄贈したものだ。先々代の故赤尾蔵之助氏が「観光地は美しくなければならない。周辺がきれいになれば、ホテルの付加価値も高まり、決して無駄ではない」と話していたのを思い出した

 ▼東京五輪や世界ジオパークを機に、世界的なリゾート地を目指す伊豆半島。「世界から賞賛され続ける美しい半島」(美しい伊豆創造センターの基本理念)の実現には地域ぐるみの取り組みが欠かせない。