誰もが望みはしないものの、老いは必ずやってくる。高齢で心や体に変調をきたした時、家族以外に頼りになるのは病院であり、福祉施設であり、行政である

 ▼伊東市で12日に開かれたパネルディスカッション(伊東、東伊豆、河津の3市町合同介護家族会主催)は、日帰りで利用できる通所介護サービス「デイサービス」をテーマに事業所のスタッフが現状、今後について意見を述べ合った

 ▼「2025年問題」への対応にも言及した。団塊の世代は一般的に1947~49年に生まれ、厚生労働省の人口動態統計によると、この3年間の出生数は800万人超。その後の3年間より150万人以上も多いとされる

 ▼その団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達し、介護や医療費など社会保障費の急増が懸念される。現場スタッフは価値観の違い、個性の強さなどを指摘し「今までの介護はできないのではないか」「個々に合ったサービスが必要」と、新たな介護の在り方も提言した

 ▼これまで国を支えてきた人たちが給付を受ける側に回る。手厚く介護をするのは当然な一方で、伊豆など財政基盤が弱い地方に膨大なつけが回ることがないよう、国には財政的な支援をしっかりとお願いしたい。