日ロ交流の原点である下田、戸田、富士で撮影した「日ロ交流モスクワ写真展」が先日、来年1月13日まで約2カ月間の日程で始まった。モスクワまで見に行くことはかなわないが、主催者の同展友好会から写真集が送られてきた

 ▼写真展は「プチャーチン提督使節団の足跡」「富士、下田、戸田の現代の暮らしと風景」「プチャーチン・パレードとロシア人供養祭」の3部構成。164年前のディアナ号を巡る交流の歴史と伝承の取り組み、人々の暮らし、文化、風土などを紹介する

 ▼きっかけは4年前の戸田港まつり。日ロ文化芸術交流事業に携わるロシア人女性実業家タチアーナ・ナウーモヴァさん(48)が見学し、ディアナ号乗組員2人が眠る宝泉寺で今も盛大な慰霊祭が営まれていることなどに感激した

 ▼「ディアナ号の話は、ロシアではほとんど知られていない。この素晴らしい日ロ友好の歴史を多くのロシア人に知ってほしい」と企画。今年7月、ロシア人カメラマンを伴い撮影した

 ▼11月24日には下田で総務省委託の日ロ友好交流事業が行われる。玉泉寺でロシア人墓地慰霊祭を営み、市民文化会館で講演会を開く。こうした取り組みが北方領土問題解決の追い風になればと願う。