組織で不祥事が起きた時、まず(1)事実を確認して(2)原因を探り(3)反省して(4)二度とないよう対策を講じる。当たり前の行動で、当然、反省には責任者の処分が含まれる

 ▼伊東市のホテル跡地購入を巡る贈収賄事件を受け設置された同市の検討委員会は、次のように検証結果を公表した。対象の土地10カ所のうち9カ所は、購入経緯の書面記録がなく、6カ所は購入意思決定のプロセスが不明、4カ所は前市長が単独で地権者と交渉した

 ▼検討委は「前市長と事務手続きを怠った市の組織の双方に問題があった」と結論づけ、市議会と連携し土地取得に関する事務処理のマニュアルを作成するという

 ▼ちょっと待ってほしい。検証結果が全てなら(1)(2)は了承できるが、(3)の反省が抜け落ち(4)に飛んでいる。書面記録がなくプロセスが不明なことを担当職員は知っていたはずだ。決裁書類に判を押した幹部、予算を通した議会の責任は? 謝罪だけでいいのか。2日付本紙「伊豆のひろば」への投書で伊東市出身の男性もこうした点を指摘。古里の行く末を心配していた

 ▼そもそも組織の自浄機能は働かず、警視庁の捜査がなければ問題は発覚しなかった。反省の上に立たないマニュアルに何の意味があるのか。