旅の手帖や散歩の達人をはじめ、なじみのある雑誌を発行する首都圏メディアを対象にした「農産物ツアー」が先頃、三島市内であった。人気ブランド・箱根西麓三島野菜がテーマで、目や舌の肥えた編集者向けに、地元の農家らが自慢の野菜を育てる畑を紹介した。

 その取材の2週間後、再び箱根西麓を訪ねる機会があった。初冬に盛んな大根干しを冬の風物詩で紹介するためだったが、その帰りがけ、生産者が「ちょっと待って」と畑に栽培中の大根を引っこ抜き、手渡しで魅力を伝えてくれた。

 まだ土が付いたままの温かみを感じる真っ白な大根。箱根西麓を訪れた首都圏の編集者にも地元民の野菜への愛情が伝わり、魅力発信につながるとうれしい。(藤)