男鹿のナマハゲ(秋田)甑島[こしきじま]のトシドン(鹿児島)宮古島のパーントゥ(沖縄)など8県・10件で構成される「来訪神 仮面・仮装の神々」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された

 ▼一件も実物を生で見たことがなく、恥ずかしながらニュースで初めて知った行事もあった。しかし男鹿のナマハゲは「泣く子はいねがー」のせりふとともに各家庭を巡る姿が印象に残っている

 ▼思わぬところでナマハゲという言葉を聞く機会があった。伊豆市が土肥小中一貫校で開いた防災に関する会合の中で、市津波防災地域づくり推進協議会長を務める加藤孝明・東京大生産技術研究所准教授が「地区防災計画で目指す姿は男鹿のナマハゲ」と述べた

 ▼加藤会長は「中には若い男性が入っている。家族しか知らないことを指摘することで子どもが怖がり、二度としないようになる」と説明。「事前に親から子どもの情報を教えてもらっている」と“種明かし”した上で「災害時に活躍する若い男性が、地域のことをよく分かっているのは大切」と話した

 ▼防災には共助が欠かせない。土肥の生徒が「日頃から高齢者とコミュニケーションを取るようにしたい」と発言したのが心強かった。