道路は、しばしば血管に例えられる。車が部分的に集中したり、道路構造上の問題で流れが滞ったりすると“動脈硬化”が起きる。年間4700万人が来遊する伊豆半島は道路事情が悪く、こうした動脈硬化が各地で発生している

 ▼きょう国道136号土肥峠工区2期が開通し、そんなネックの一つが解消される。西伊豆バイパスから土肥市街地に至る区間で、急斜面にカーブが連続し、幅員も狭く通行の難所となっていた

 ▼この土肥峠工区は1986年に着手。全長2・2キロのうち1期1キロ間が1999年に開通。今回、2期1・2キロのうち1キロが開通し、残り0・2キロは本年度中に完成する。崖や谷が連なり、拡幅が困難なことから、バイパスを建設した。これにより大型バスなどもスムーズに通行できるようになる

 ▼来月26日には伊豆縦貫自動車道・天城北道路とともに、国道136号・下船原バイパスが開通する。西海岸はアクセスが大幅に向上し、活性化の大きなチャンスを迎える。西海岸ばかりでなく、伊豆全体にとっても周遊観光の幅が広がる

 ▼伊豆の道路は近年、ようやく整備が加速している。縦貫道の全線開通には、まだ歳月を要するが、一つずつ動脈硬化を改善し、健康な半島を目指したい。