東名高速道路を厚木インターチェンジから東京方面に進むと、渋滞の起点表示で知られる神奈川県・大和トンネルの手前にいくつかの陸橋がある。町をPRする横断幕が張られ、うち大和市の「70代を高齢者と言わない街」が目を引く

 ▼大和市は同県中央にある面積約27平方キロ、人口は23万人余りで、首都圏通勤者が多い都市。2009年2月に「健康都市」、18年4月には「70歳代を高齢者と言わない都市」を宣言したという

 ▼同市のホームページによると、「人生100年時代」を迎える超高齢化社会では、一般に65歳以上を高齢者とする固定概念を変えていくことが必要で、この世代の方々が、個々の意欲や能力に応じて、いつまでも生き生きと活躍していただきたい−などと宣言の理由を説明している。同感だ

 ▼今、伊豆地区では観光など多くの産業で人手不足が深刻。ただでさえ少ない若者が首都圏などに流出し、縮小経営や廃業を余儀なくされている事業所は少なくない。伊豆の将来にとって、シニア世代の活躍が鍵を握るのは間違いないだろう

 ▼日本老年医学会は17年、高齢者の定義を「75歳以上」と提言した。60歳以下の定年が法律で禁止されて四半世紀。年齢引き上げの時期にきている。