熱海市立図書館で開催中の「華麗なる鳥瞰図(ちょうかんず)の世界展」を取材し、緻密で大胆な構図のパノラマ画に見入った。大正から昭和初期の作品ながら、元の持ち主が大切に保管していたのか、とてもきれいだ。

 市歴史資料管理室の北川幹夫さんによると、小型の鳥瞰図は鉄道の発達とともに、旅行案内の役目を果たしていたという。「大正デモクラシーで一般の人が旅行できるようになったためではないか」と語った。

 筆者は旅行に行く際、移動中にスマートフォンで名所などを調べる。わくわくした気持ちと一緒に目的地に到着する感覚が楽しい。当時、鳥瞰図を携えていた人たちもそんな気持ちだったのかもしれない。(祥)