今でこそさび付いてしまったが、駆け出し記者だった頃はパトカー、消防車、救急車のサイレンをある程度聞き分けた。すぐさま電話して現場に急行。山中だった火災現場の途中で車を止められ、中継ポンプをたどって走った記憶もある

 ▼今日は江戸時代に3~10万人が亡くなったという日本史上最大の「明暦の大火」(1657年)が発生した日。「振り袖火事」とも呼ばれる。これを契機に本格的な防火の取り組みが始まり、当時の消防署にあたる「定火消」や消防団に当たる「町火消し」組織の設置につながる

 ▼火消しと言えば、年が明けて伊豆地区各市町で行われた消防団の出初め式が本紙を飾った。現代の「町火消し」は誓いを新たに今年も地域の防火、防災に取り組む。各市町とも団員確保が厳しいといわれる現状で地域の安全のため日夜活動する

 ▼ところで前々から気になっていたのが全国火災予防運動。春は「消防記念日(3月7日)」、秋は「119番の日(11月9日)」に合わせて制定された。春と秋はあるのだが、冬がない

 ▼夏はなんとなく理解できるのだが、空気が乾燥する冬に全国運動がないのはなぜだろう。夜警する消防団車両とすれ違う度に思い出す。「火の用心」。