ふと調べものをしていたら、去る19日は大久保婦久子さんの生誕100年だと気付いた。下田市出身で文化勲章を受賞した、日本の皮革工芸の第一人者だった。

 下田高等女学校(現下田高)卒で、動物の皮を巧みに加工したアートで独自の作風を築いた。

 死去は2000年11月4日、前日に皇居の文化勲章親授式へ出席したばかりだった。当時の本紙には女学校同級生の「今朝から何も食べていません。7日には市長さん、同窓会長さんとお祝いに行く予定だったのに」という悲痛なコメントが残されている。

 市民文化会館には多くの作品が残る。中でも「山の幸海の幸」は横3・8メートル×縦1・2メートルの超大作だ。節目の年に足を運んではどうか。(航)