熱海市内のあちこちで、あたみ桜の開花が進んでいる。見頃を迎える木もあり、咲き誇るピンク色の花に一足早い熱海の春を実感する

 ▼58本が植わる中心市街地の糸川沿いでは、梅まつりと並ぶ新春の花イベント・糸川桜まつりが始まった。オープニングセレモニーで斉藤栄市長は、昨今のにぎわいのきっかけは熱海梅園の梅と、糸川遊歩道のあたみ桜の再生だと話した

 ▼いずれも大塚商会相談役名誉会長の大塚実さんから寄付を受け、数年がかりで再整備した。特に糸川沿いは植栽をあたみ桜に統一、日本花の会主幹研究員で樹木医の和田博幸さんが監修し、「日本一早咲き」の梅と桜という“熱海の宝”を磨いた

 ▼セレモニーでは、市議会議長ら来賓が市内他地区のイベントや糸川周辺に多くの飲食店があることをアピールし、もてなしの思いを伝えた。“オール熱海”で進める魅力発信の一端を見る思いだった

 ▼和田さんは50年後、100年後、その木がどのように見えるのかを想定して整備や監修に当たるのだという。斉藤市長があいさつで触れるのを聞き、多くの客でにぎわう今こそ、将来の熱海の姿を想定した町づくりに“オール熱海”で取り組むチャンス―、そんな思いを抱いた。