「梅は咲いたか桜はまだかいな」との端唄ではないが、伊豆各地の開花の記事が連日のように本紙の紙面を飾っている。桜でいえば、ご当地桜の「まつり」が開幕した市や、間もなく始まる町がある

 ▼ところで桜ではないが、先日、樹木医と話す機会を得て知ったのだが、一概には言えないものの樹木の剪定[せんてい]は秋から春先までに行うべきだという。夏は葉を茂らせるのに栄養を取られて弱っているのだと聞いた。園芸をたしなむ人にとっては常識なのか

 ▼当然ながら樹木も人のように生きている。樹木医が剪定した枝の切り口に防菌の薬を塗った後、包帯代わりのシートをかぶせる姿を見て、確かに「お医者さん」なのだと感じた

 ▼そこで街路樹が気になった。人のように樹木も日々生長する。幹回りも太くなる。街路樹が地面周囲を人工物で固められ、窮屈そうにしている姿を見ると生長に支障を来さないか、といらぬ心配をする。「子育て支援」ならぬ「木育て支援」の必要性を考えてしまう

 ▼桜、イチョウ、ケヤキといった街路樹の並木道は伊豆各地にある。幼木から成木、老木となった街路樹も多いだろう。近い将来、「梅は咲いたが、○○は…」となることが杞憂[きゆう]に終わることを祈る。