埼玉県春日部市の出身中学校が、少子化の影響で4月に統合されることを知った。母校がなくなるのはやはり寂しい。同じく3年後に統合される下田市内の中学校関係者の心情が少し分かった。

 春日部に住む母親に電話すると「更地にして売却するみたい。大きな反対もなかったしね」という。移住者や東京で働く人が多く、地元に対する思い入れが強くない地域なのかもしれない。でも、それも少し寂しかった。

 一方、下田は統合決定に至るまで反対や異論も多く、困難な道を通ったと聞く。それは地元に対する強い愛情の裏返しでもある。だから、今度はその愛情を新中学校をより良くするため、市内全域の子どもたちのために注いでほしい。大きな力になるはずだ。 (穂)