幼い頃から慣れ親しむ三島駅前の楽寿園に「SLおにいさん」の愛称で知られる高校生ボランティアがいる。あふれる“SL愛”を保存整備やガイドなど8年間、自分なりのやり方を貫いて実践してきた名物高校生だ。

 存在は知れど、恥ずかしながら直接話すことはなかった。その彼は春から、長年の夢をかなえて蒸気機関車(SL)や「きかんしゃトーマス号」で有名な大井川鉄道で整備士として働く。聞けば小学生の頃からいちずにSLと向き合う姿が当時の社長の胸を打ち、夢実現につながったそうだ。

 好きなことを仕事にする−。誰もが憧れる夢だが、達成は容易でない。自分の道を迷わず進み、きらきらした瞳で将来を語る19歳。その姿がとてもまぶしかった。(藤)