きょう2月23日は、数字の語呂合わせで「富士山の日」。県が2009年に条例で定めた。この季節、普通の人は富士山に登ることができないから、遠くから霊峰を眺めるか、世界文化遺産の構成資産を巡って親しむのがいい

 ▼ビューポイントは十国峠、葛城山、恋人岬など伊豆にたくさんある。特に修善寺―戸田を結ぶ峠手前の「だるま山高原」から望む富士山が人気。駿河湾を前景に、左に南アルプス、右に箱根連山を従えた大パノラマは息をのむ美しさだ

 ▼ここは1939(昭和14)年のニューヨーク万博に出展された富士山パノラマ写真の撮影地。当時、政府から依頼された写真技師が日本一の富士山の眺望地を探すため周囲を一巡した末に選んだという折り紙付きのポイントだ

 ▼構成資産は山麓や周辺に25カ所ある。裾野市の須山浅間神社は江戸時代に富士講の登山者でにぎわった須山口登山道の起点。富士宮市の村山浅間神社は、平安時代末期にさかのぼる修験道の起点で、さらに苔[こけ]むした歴史を感じる

 ▼富士宮市の県富士山世界遺産センターは、きょう無料開放される。「登拝する山」「荒ぶる山」など六つのテーマ展示があり、タッチパネルで納得ゆくまで学ぶことができる。ここもお勧めだ。