穏やかな海が一番だと思っていたが、そうとも限らないらしい。台風シーズン、不漁に頭を悩ませていた漁業者が「海中をかき混ぜてほしい」と言っていたことを思い出した。環境が変化することで大漁につながる、との思いで出た言葉をしばしば耳にした

 ▼県議選の告示まで1カ月を切った。沼津市で開かれた立候補予定者説明会に出席した陣営で判断すると、伊豆地区7選挙区のうち、4選挙区で選挙戦に突入する見通しだ

 ▼伊東市(定数1)は現職と新人2人による36年ぶりの三つどもえとなることが濃厚。函南町(同)も3人が立つ見込みで、伊豆の国市(同)は現職と新人による一騎打ちの公算が大きい。三島市は現職、元職、新人の4人で二つの椅子を争う激戦が予想される

 ▼一方で、いずれも定数1の熱海市、下田市・賀茂郡、伊豆市の3選挙区は現職陣営のみの出席にとどまり、無風状態が続いている。このまま推移してしまうのだろうか

 ▼伊豆は景気低迷からまだ抜け出せず、少子高齢化をはじめとした喫緊の課題も山積している。市町と県のパイプ役は重要な存在であり、無投票は有権者が選択する機会がないことを意味する。いつも「穏やか」なだけでは停滞の打破は難しい。