松崎高の卒業式を取材した。保護者や教員の拍手で見送られる卒業生たちの中には、涙をぬぐいながら歩く男子生徒や手で顔を覆う女子生徒の姿もあり、見ているこちらの目頭も熱くなった。

 松崎町と西伊豆町では「町を離れる子どもに親は地元には仕事(就職先)が少ないため、『帰ってくるな』と伝える」といった話を耳にする。悲しい話だが、子どもの将来を心配する親心だ。若者の少ない両町においても、その親心は理解できるだろう。

 近年は在宅ワークを推進する企業も増えている。地元に戻って働く方法がないわけではない。巣立った若者が一人でも多く地元に戻り、地域を支える力になってほしい。そう考えるのはわがままだろうか。(北)