酒が好きだ。年のせいか、以前に比べ夜の街へ繰り出す機会は減ったが、毎日のように自宅で晩酌を楽しんでいる。主に飲むのはビール、焼酎、赤ワイン。つまみや気分で替えている

 ▼22日に開かれる伊豆市議会3月定例会で「伊豆市の地酒で乾杯条例」が議員発議で提出される。伊豆市にはシダックス中伊豆ワイナリーヒルズ、万大醸造合資会社、ベアードブルーイングの酒造3メーカーがあることをアピールし、地域振興への起爆剤とすることを目指す

 ▼乾杯条例は、宴会で地方特産の酒などで乾杯することを勧め、市民や自治体、事業者がそれぞれ促進に努めることを趣旨とした条例の総称。2013年に京都市が初施行し注目され、全国に広がった。条例は可決される見通しだ

 ▼市と事業者、市民の役割としては、情報発信や地酒の普及などの努力義務にとどめ、地酒の強要防止と個人の嗜好[しこう]重視の規定を設け、価値観を押しつけないよう注意を払うという。もちろん拘束力や罰則などもない

 ▼伊豆市にはワサビやシイタケ、海産物、イズシカなどをはじめ、酒に合うおいしい食べ物がたくさんある。県内初の乾杯条例制定により、酒だけではなく食文化全体の情報発信が期待される。