学生時代にクラスの特色や名物キャラ、ちょっと心が和むエピソードや話題を集めた新聞を作った。完成すると「面白かった」と意外にも好評で、少し面はゆい気持ちになったのを覚えている。

 3年前から韮山や日大三島、熱海など各校の写真報道部や新聞部が、三島信用金庫の「まち・ひと・しごと新聞」制作に取り組んでいる。生徒たちが地元企業を取材し、魅力を伝える新聞を作ることで地域への関心を高めてもらうのが目的だ。

 制作後、ある女子生徒は「将来は一度伊豆から出て働き、経験を積んでから、10年、20年後にまた地元に戻りたいと思うことができた」と取材に答えた。新聞体験が未来ある伊豆の若者の心に響いたとしたら、記者としてこの上ない喜びだ。(藤)