「人手不足」は全国共通の悩みであり、課題でもある。最近目にした二つの記事は、人手不足解消をにらんだ独自の取り組みを紹介していた

 ▼毎日新聞夕刊(16日付)は、週3日、宿泊客を取らない神奈川県秦野市の旅館を取り上げた。紙の予約台帳を廃止して業務を一元管理するシステムの採用、1人がさまざまな業務をこなす対応にも言及した

 ▼本紙と紙面交換している函館新聞(北海道)は3日付で、函館市が新年度、昨年市内のホテルで実施した女性の潜在的な就労の可能性を探る事業に、新たに60歳以上を対象に加えると報じた。働き手として活躍してもらうよう支援するのが狙いだ

 ▼総務省の統計によると、2018年の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は28・1%(9月15日現在)、本県は28・7%(4月1日現在)。ところが伊豆地区は西伊豆町の48・7%をはじめ、8市町で40%超と国や県を10ポイント以上も上回る

 ▼本紙で連載を始めた「老労力」は、高齢者が働くことで人手不足の解消につながり、自らも社会貢献、生きがいづくりに役立つ“ウインウインの関係”の構築が企画意図にある。俊敏さは劣っていても、高齢者が持つ強い武器「豊かな人生経験」を活用したい。