健康づくりに運動は欠かせないが、やり方は人それぞれ。南伊豆町で先日、土手の草刈りをする男性に出会った。声を掛け話を聞くと、ただの草刈りではなく、病気に合わせた運動だという。

 男性は心筋梗塞を患っていた。ウオーキング中の知人が自宅から離れた場所で脳梗塞により倒れたことがあり、遠くに行くものは避けたかった。そこですぐ助けを呼べる範囲での運動として草刈りを思い付いたという。

 草刈り機に重りを入れ狭い範囲をゆっくりと刈る。心拍数がさほど上がらず適度に疲れるのがいいそうだ。土手にはソメイヨシノの大木が並ぶ。「草刈りのおかげでいい名所になりますね」と話すと男性は「そんなに人は来ないけどね」と笑った。(航)