予約からチェックイン、チェックアウトまで自前のスマートフォンで完結する、そんな次世代型ホテルが熱海市内に来年夏オープンする。大手のプリンスホテルがJR熱海駅近くに建設する「プリンス・スマート・イン熱海」だ

 ▼同社が立ち上げる新たなホテルブランドの第1号。スマホなどの情報端末を使いこなす若年層をターゲットにICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を活用した「スマートなサービス」を提供する

 ▼宴会場を持たない宿泊特化型で、想定する客室単価は1万円程度。同社のホテルブランドの中では最も安い価格帯になる。ICT導入は、少ない従業員で運営し、人件費などの経費削減効果も期待してのこと。中長期的に国内100店舗の出店を計画しているという

 ▼「外国人労働者の雇用とAIの活用も考えていかなければならない」―。以前、人手不足の対策について取材した市内の業界団体関係者の言葉を思い出す。「温泉旅館にAIはなじむのか」と当時は懐疑的に聞いたサービスが、ホテルのジャンルは違えども現実のものとなる

 ▼人手不足に悩む宿泊業界にとって新ホテルの運営手法は注目に値する。「人」を介さない機械的サービスへの利用者の反応も気にかかる。