新千円札の肖像画に、伊東市ゆかりの細菌学者北里柴三郎(1853~1931年)が決定した。「日本の細菌学の父」とも称され、伊東のために尽くした偉人だけに誇らしい。

 北里博士は、現在の野間自由幼稚園のある場所に別荘を構えた。敷地内には「千人風呂」と呼ばれた大温泉プールを造って、一般に開放。温泉医療の先駆けとなった。一方で、私財を投じて西小付近の松川橋に「通学橋」を架けた。子どもたちが安全に学校へ通うことを願ったという。

 大きな恩を受けたにもかかわらず、北里博士と伊東の関係について知る市民は少ない。顕彰しようとする新たな市民の動きもある。功績を見直すきっかけにしたい。

(佐)