「今から61年前に狩野川台風が起きた。頻繁に豪雨が起きる今の時代、もう一度私たちはこの狩野川流域の治水が本当に大丈夫か、思いを至らせるべきだと感じている」

 伊豆の玄関口に位置する函南町塚本に先ごろ、県内初の川の駅が完成した。招待の衆参両議員らは、一大交流拠点の役割を盛大に祝う一方、治水の重要性についてより一層の意識高揚を促した。

 川の駅は堤防決壊に備え土砂やブロックを多数備蓄するが、ハード面に頼りすぎるのは禁物だ。

 「当時の建設省が、大きくて立派な堤防を二重に造ってくれた。そんな堤防が壊れるはずがないと思い込んでいた」。狩野川台風の当事者はこう語る。過去の教訓に学ぶべき点は時代を超えた今もなお多い。(藤)