木の枝に卵白の固まりのようなものがぶら下がっている不思議な光景を目にした。モリアオガエルの卵塊だ。先日、西伊豆町大沢里の町営宿泊施設やまびこ荘で初めて実物を見た。

 旧大沢里小を改装して造られたやまびこ荘は、自然豊かな環境にあり、レトロな雰囲気で、どこか懐かしさを感じさせる。今でも子どもたちの声が聞こえてきそうな気さえする。モリアオガエルの卵塊は“校舎”前の池で見ることができる。小さな池だが毎年複数種のカエルが産卵するという。

 通学する子どもがいなくなり、教室が客室へと変わっても、すてきな雰囲気と環境は今後も永く残ってほしい。カエルたちもきっと同じ思いだろう。(北)