2020年は近現代を代表する女性詩人・石垣りんさんの生誕100年だ。伊豆にゆかりの深い偉人の顕彰機会だが、気が付いていない人が多いのか、催しなどは聞き及んでいない。この機に足跡をたどってはどうか。

 りんさん自身は東京生まれだが、父親が南伊豆町子浦生まれ。生前たびたび子浦を訪れ墓も同地にある。町立図書館には全国唯一の石垣りん記念室があり生原稿や書簡、遺品を多数収蔵する。

 代表作「表札」は「自分の住むところには 自分で表札を出すにかぎる」と、肩書も敬称も自分で決めると宣言する。ならば生誕100年を勝手に祝うのはおこがましいかもしれないけれど、何もしないのももったいない。ファンとしては期待してしまう。(航)