「マリアンは歌う」を手にする山田さん

 「マリアンは歌う」(パム・ムチョス・ライアン文、ブライアン・セルズニック絵、光村教育図書)。茶色を基調にした挿絵が、人種差別の厳しかった米国で歌い続けたマリアン・アンダーソンの生涯を描いています。100年に1度という素晴らしい歌声で欧州では歌手として大成功を収めたにもかかわらず、米国ではホールの使用を拒否されるという状況のなかで、マリアンは差別に対し闘うのではなく、歌うことで道を開いていきました。黒人として初めてメトロポリタンオペラに出演したのは57歳のときでした。マリアンにとって歌うことは生きることであり、そしてなによりも喜びであったことでしょう。ビロードのようと言われた歌声をぜひとも聞きたかったと思います。

 伊豆おはなし連絡会会員 山田三津江

 【写説】「マリアンは歌う」を手にする山田さん