0219身近な法律講座

 「お金の貸し借り」最終回は、連帯債務についてです。

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 連帯債務は、数人の債務者が同一内容の給付につき、各自が独立に全部の給付をなすべき債務を負担し、そのうちの一人の給付があれば、他の債務者の債務を消滅させる多数当事者の債務をいいます。

 例えば、Aに対し、BとCが連帯して金1千万円を支払うという連帯債務を負うことにした場合、AはB、Cのいずれにも1千万円全額を請求できます。このように連帯債務とすることで、債権者は債務者を増やすことができるので、単独の債務者の場合に比べて、債権者は支払いの確実性を上げることができます。

 連帯債務は本来の人的担保と異なりますが、債務の支払いの確実性を上げるという点で、広い意味での人的担保といえます。

 先ほどの例でB、Cのいずれか一人がAに1千万円全額を支払えばBの債務のみならずCの債務も消滅します。1千万円を支払ったBはCに求償できます。求償は、各自の負担部分に応じてできます。

 負担部分はBC間で特約してあれば、それに従い、特約がない場合で、連帯債務を負担することで得た利益の割合が異なればその割合、異ならなければ平等とされています。

(小田原市・伊奈綜合法律事務所、伊豆の国市出身)