「思い切り声を出したから、気持ち良かった」。子どもの澄んだ声に力強さが加わってきました。褒めると、さらに自信に満ちた吟が響き、指導する仲間の吟にも力が入ります。

 昨年4月、下田市内の2小学校で始まった詩吟クラブは、学校での指導から夏休みや日曜日の小学生詩吟体験教室へと場が広がり、市内に詩吟体験を持つ子どもが増えてきました。俳句や短歌、詩、漢詩などに詩吟の節調を付け、おなかから思い切り声を出します。きびきびした韻文のリズムが、若くしなやかな感性をもつ子どもの体に染み入り、目も声も輝きます。自作の俳句の吟詠に思わず笑顔がこぼれます。

 全力で清々と発声する体験は新鮮で心地良いものです。詩吟の節回しも新鮮で、詩の意味もいい人生勉強です。「孫と一緒に詩吟をやりたい」なんて声が出るといいなあ。市外から参加する子も出てきて、今年の出会いがまた楽しみです。